「でろでろ」(1)〜(5) 押切蓮介

 新刊コーナーに5巻があったので、既刊とまとめて購入。ヤングマガジンで連載している妖怪ホラーギャグ漫画。雑誌では立ち読みでパラパラとしか読んでいなかったのですが、OHPなどでの感想を読んで何か気になっていたのと、マンガが読みたかった気分だったのとで買ってみました。
 完全にツボというわけでは無かったですけど、けっこう面白かったです。ありきたりの展開にならない、ちょっと捻くれたストーリーは作者の上手さを感じます。一般的に大受けすることは難しいかもしれませんが、才能はありますね。主人公がヤンキーキャラで平気で妖怪を殴るってのも、妖怪が特別な存在であることが多い普通の妖怪漫画にはないんじゃないかな。まあ、これはギャグ漫画だからか。
 あと、主人公の妹好き&犬好きという性格が、いい感じにストーリーの運び方に影響が出ていると思います。妹は普通に可愛いしね。5巻のくすぐられる話で『大丈夫……あたし、不感症だし』という台詞にはドキッとしましたよ。ポイント急上昇。