リアルでの刺激≠ネット上での刺激

 引き篭もっていると、何も書くことが無いです。常々、自分の中だけで完結した生き方に憧れていたはずなのですが、どうもそれだけでは満足できないようです。
 ネット上での関わりだけでは、リアルの代用にはなりませんでした。リアルでの付き合いと比較して、ネット上では、付き合う相手や情報元、またその内容を自らの意思で選択し、触れたくない余計な情報を容易に制限することができます。だからこそ、ネットは心地よい世界なのですが、そのために逆に刺激のない世界にもなり得ります。
 興味深く意外な情報を見つけて面白いと感じても、ある意味でそれは期待していたものであり想定内の情報でしかありません。人間関係でもリアルで生きている限り、ネット上の人間関係が、リアルの人間関係と等価になることはないのです。これはネトゲをやっていても実感できます。
 どちらが良いとかそういう事ではなく、最近になって私はネットだけでは満足できないのだと分かりました。ネットの世界やその利便性は、私に合うものですが、私が他人に求めているものは、ネット上で代用がきくものではありません。引き篭もってネットでのみ他人と関わる生活は、私の理想の生活ではないようです。
 もしかしたら、今まで憧れていた趣味のマンガ、小説、アニメ、音楽、映画だけを摂取して生きる生活も実際にやってみると、それほど楽しい生活でもないかもしれません。結局、私の理想の生活や環境も、リアルの人間関係の充実や満足がなくては成立しないものなのでしょう。いくら趣味に生きるといっても、所詮はそういうことだと思います。