「レモネードBOOKS」(1) 山名沢湖

 普通の女の子と本好きの男の子が付き合う話。初々しくさわやかな関係で優しい世界が展開されます。
 私の場合、こういうタイプの話は、なんか読んでいて恥ずかしくなってしまうのでちょっと苦手なのですが、このマンガはそれほど悪くなかったです。いや、素直に言うとよかったです。
 本好きのためのメルヘンという幸せな世界がポイントでしょう。特に図書館の司書さんの話が好きです。山名沢湖の作品の中では一番好みかもしれません。2巻が出たら買います。
 作中の言葉によると、いいオタクというのは、ジャンルに対して偏見はないが、こだわりはあるというタイプだそうです。なかなか面白い言葉です。別にすべての人がいいオタクになる必要はないと思いますが、こういうタイプの方が付き合いやすいとは思います。自分が理解できなかったり興味がなかったりするものも、許容することができるマニアということです。