「のだめカンタービレ」(15) 二ノ宮知子

 のだめのリサイタルに千秋たちが同行するという話。
 この巻の序盤なんかは、普通のラブコメといった感じです。初期のオーケストラの辺りの話が好きだという人には、もしかしたら物足りないかもしれません。ネタとしてモーツァルトを絡めてくる辺りは、分かりやすくていいと思います。そういうのが求められているマンガです。
 むりやりギャグシーンを組み込んでいる感があり多少不自然な印象も受けましたが、やっぱり演奏シーンは素晴らしかったです。のだめの成長の描写に痺れました。
 あと、「もやしもん」との相互タイアップ企画は、なかなか面白いと思います。何故そこまで講談社は「もやしもん」を推しているのかは疑問ですが、まあのだめだからこそ成立している企画なのだとも思います。