「惑星のさみだれ」(4) 水上悟志
- 作者: 水上悟志
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2007/10/26
- メディア: コミック
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マンガとしての完成度という面で見れば、絵やストーリーを含めて正直まだまだな所もあるのですが、そんな事とは無関係に面白いマンガです。他には無い突出した特別な魅力があるからでしょう。物語の流れを型に嵌めない自由さと力の抜け方が素晴らしいです。このタイミングでこう外してくるのかという意外性にやられます。これは天然ぽい計算なのだと思います。上手いです。
この巻では、なんといってもカジキマグロの騎士、通称師匠の話でしょう。連載で読んでいたときにも痺れたのですが、もう一度読んでも同じぐらい痺れました。まるで短編マンガのような切れ味とまとめ方です。この人の短編集も良かったですし、こういう印象的なアイディアやら設定の料理が上手い人です。裏表紙のカジキマグロにもやられました。
それらの印象的なエピソードが点在したり平行して展開したりするので、なんとなくトータルでバラけた印象を与えてしまうのかもしれませんが、もう面白ければどうでもいいのです。とりあえず続きに期待です。