コミックビーム 10月号

 まずは、巻頭カラーでおおひなたごうが新連載「銀河宅配便マグロ」を開始しました。おおひなたごうをビームで見ると新鮮です。少年チャンピオンのイメージが強いですからね。内容はタイトルの通り惑星間の宅配便業者の話のようです。いつもの、おおひなたごうのマンガです。個人的には意外性という意味ではちょっと弱い気もしますが、これからの展開に期待しています。
 いつもの連載陣では、相変わらず「エマ」、「放浪息子」、「SOIL」あたりが安定して面白いですね。「エマ」は新天地に突入でまだまだ苦難の日々が続くようです。「放浪息子」は中学生編に入り新任のちょっと頼りなさげな担任の先生が登場。今回は先生も物語に関わってくるのでしょうか。「敷居の住人」を少し思い出しました。読者の評判も上々のような新キャラちーちゃんが、先生共々どのように既存のキャラ関係に関わってくるのかも、楽しみです。
 他には、タイム涼介「あしたの弱音」の最近の展開がいいです。主人公の弱音がしっかり童貞気質を持ったまま、いつの間にやら格好良くなってます。もう4年も連載しているそうですが、そろそろ単行本化して欲しいですね。あと、市原俊介「敗北DNA」が連載開始以来ずっと気になってるんで、こちらも単行本化希望です。
 今号の読み切りは、デビュー作が2本掲載。鈴木健也「虫の味がする」と内田隆「怪獣の夜」です。「虫の味がする」は、憧れの女性先輩に近づけたのはいいが、その先輩が虫を好んで食べるという噂を聞き、冷静でいられない男子大学生の話です。絵の方はまだまだこなれていない所がありますが、女性キャラがなかなか色っぽく印象的です。
 「砂ぼうず」は休載です。