「スミレ17歳!!」(1) 永吉たける

 女子高生の人形を後ろから操作するオッサンが高校に転校してくるというギャグマンガ。オッサンは喋らないし、必死に自分はいないものとして振舞うので、最初は他の生徒も戸惑うのですが、徐々に受け入れられていきます。
 凄く面白いというほどではありませんが、アイディアもいいし、絵も親しみやすいので、少年向けのギャグマンガとしてはなかなか完成度が高いと思います。読んでいるうちに、読者も人形であるはずのスミレに対して違和感を感じなくなっていくというのがポイントかもしれません。
 あと、これを読んだほとんどの人の頭の中には「後ろの人などいない!」というネタが思い浮かぶことでしょうが、これを脊髄反射で書いたら負けな気がしました。