「Moonlight Mile」(12) 太田垣康男

 日本人の技術者の力でH2Aを発射させて月までの有人飛行を行おうとするところに、テロの脅威が迫るという巻。
 2人の男の対決ということで開始当初のエピソードがここに来て鮮やかによみがえってきます。働く男たちの姿はプロジェクトXのような臭さはあるものの、熱いです。この巻のテーマは、親子の絆と男の意地ということでしょう。はったりを効かせて迫力を出しつつ、緊張感の途切れないようにたたみ掛けるようにストーリーを展開させるので、読み応えがあります。