「もやしもん」(3) 石川雅之

 農大の研究室を舞台に、菌ばかりが出てくるマンガ。作中でもネタにされていますが、主人公がその特殊能力を含めて極端に影が薄いです。
 ここ最近、真面目要素が増しているので、気軽に読むことが出来ません。単行本でゆっくり読んだ方が楽しめるでしょう。菌との共生などのテーマが前面に出すぎている感があります。環境啓蒙マンガのようになってきています。個人的には、もう少し気軽に読める方が好みです。
 あとサービスとしては嬉しいのですが、欄外の人物紹介やコメントが本編を読むのに結構邪魔です。こうなってくると、2人の馬鹿キャラの存在が重要になってきます。彼らのおかげでどうにかギャグマンガとして成立しています。菌の名前とかに馴染みのある人には、たまらないマンガでしょう。ターゲットとしては狭すぎますが。