「のだめカンタービレ」(16) 二ノ宮知子

 千秋が常任指揮者としてコンサートに向けてのリハを行う巻。
 最近の展開にはちょっと物足りなかった部分もあったのですが、この巻は面白かったです。ちゃんとオケのリハーサルを描くことにより、地に足が着いている感じが非常に良いです。やはり練習シーンがあるからこそ、本番のシーンが映えるのでしょう。これは大切なことです。少年マンガに限らず、物語の盛り上げ方として、練習や修行による成長シーンを描くのは効果的だということだと思います。
 また明るくて安定したギャグもいい感じです。個人的に苦手な恋愛要素もこれぐらいなら丁度いい感じのアクセントになっていてまだ大丈夫でした。次巻にも期待することが出来る内容です。