「うさぎドロップ」(2) 宇仁田ゆみ

うさぎドロップ  (2) (Feelコミックス)

うさぎドロップ (2) (Feelコミックス)

 死去した祖父の隠し子・りんを育てることになった独身サラリーマン大吉の話。ジャケ買いを誘発するぐらい強烈な表紙です。
 1巻に引き続き、泣きそうになるぐらい良い出来です。期待通りです。りんのいじらしさ、大吉の誠実さ、単純な幸せな話ではないはずなのに、やっぱり幸せに溢れています。ファンタジーだとしても罪は無いはずです。
 社会人の子育ての難しさをメインに、りんの母親の謎と、家族や教育の問題、課題を絡ませてストーリーを展開させていく様は、マンガとしての上手さを感じます。読んでいない宇仁田ゆみの他の作品も読みたくなりました。
 りんとの生活によって少しずつ変わってくる主人公。それだけ子育てって影響力のあることなのでしょう。読んでいていろいろ考えてしまいました。私も年を取ったということかもしれません。何にせよ、オススメのマンガです。