IKKI 11月号

 同じ発売日のアフタヌーンと比べると、雑誌自体のボリューム不足は否めませんね。単純にページ数も半分ちかくぐらいしかないのですが、それだけではなくどうも勢いが物足りないです。
 その中で、今号の中で面白かった作品は、「ドロヘドロ」、「のらみみ」、「フリージア」と毎号固定の作品ですね。これらを目当てに買っているようなものですからね。でも、その脇を固めるような作品がいまいち不足していることが、層の薄さを感じる原因だと思います。
 「ドロヘドロ」は、主人公のカイマンやニカイドウは登場していないのですが、それでも敵側に魔法使いである心や能井だけでも十分主人公並みの活躍が出来るというキャラの立ち方がこのマンガの魅力ですね。カスカベ博士の話も気になりますし、やっぱり凄く面白いですよ。
 「のらみみ」。今回の話は、いつもに増して地味ですが、こちらもキャラの立て方が上手いので面白いです。ラストの父と娘の会話であんな台詞を娘に喋らせることが出来る作者にしびれました。
 あと、鈴菌カリオの「乙女ウィルス」が最近気になっています。今回の話も勢いが凄いんで、まだ判断はできないのですが、単行本が出たらまとめて読んでみたい気がします。作者の名前からして変ですからね。ギャグにしたいのかどうなのかよく分からないのですが、非常に気になります。
 あとジョージ朝倉の「平凡ポンチ」が最終回。ジョージ朝倉の他の作品は嫌いじゃないのですが、この作品には最後まで乗り切れませんでした。また、吉野朔美の「period」の第3部が開始されました。こちらも、吉野作身自体は好きなのですがちょっと物足りないんですよね。