ホワイトカラー向けの青年誌、ブルーカラー向けの青年誌

 『「ヤングマガジン」は受刑者、ホームレスの人気No.1雑誌 』 (ホワイトデータマンション
 ヤングマガジンの編集長のインタビュー記事です。
 最近ヤングマガジンが、青年誌の部数でトップ争いをしているヤングジャンプを抜きトップになったそうです。ターゲットにしている読者の層も異なっており、ヤングジャンプの読者層がホワイトカラーなのに対して、ヤングマガジンは、ノーネクタイ層向けだそうです。確かにそのイメージはありますし、両者の紙面づくりのスタンスも明確に違いますね。私は興味が無いのでよく分からないのですが、グラビアなんかも両者の違いがあるのかもしれません。
 また、「頭文字D」、「工業哀歌 バレーボーイズ」、「湾岸ミッドナイト」、「カイジ」などの長期連載マンガが雑誌の主軸で人気NO.1が「ナニワトモアレ」ということからも、主な読者が何を求めているのかが分かります。マンガ好きの間では、「カイジ」を除いてあまり評価されることがないというか話題になることがない作品というのも面白いです。しっかりとしたマンガを読みたいというよりも、暇つぶしやなんとなく読むという目的の読者が多いのでしょう。
 週刊の青年誌をマニア向けの要素が強い順に並べると、モーニング→スピリッツ→ヤンサン→ヤンジャンヤンマガといった順番でしょうか。ヤンサンの位置付けに迷いましたが発行部数を考慮してこの位置にしました。講談社が上と下を挟んでいますね。どの雑誌が一番面白いかというのは、いろいろな基準により変わってきますが、しっかり住み分けられていると思います。
 でも、ヤングマガジンのごちゃごちゃとしているけれど、勢いのあるところは好きです。読むのに肩が凝らないというか、単行本で読むというよりも雑誌で読むほうが向いているような作品が多い印象があります。個人的には、新井英樹の「RIN」が無事に連載開始されたということが嬉しすぎます。