「再婚一直線!」安彦麻理絵

 離婚した作者が再婚するために自分を磨くという名目で行う体験を描いたエッセイマンガ。離婚相手に会うことから始まって、料理、編み物、お菓子作り、占い、化粧、ベリーダンス、ウォーキング、ウェディングドレス試着などを体験した様子が収録されています。またゲストとして、魚喃キリコ西原理恵子なども登場します。
 今まで、安彦麻理絵の作品は、雑誌で読んだことはあっても単行本を買ったことがなかったのですが、ゲストである西原理恵子が描いた帯に引かれて購入しました。そういう意味では、作中でも描かれているように帯の効力はあったと思います。
 前知識無しで読んでみての感想ですが、読者として女性を意識しているためか、残念ながらあまり共感する部分はなく、少し物足りなかったです。占いとか出てくると、がくっと醒めちゃいます。化粧の話題なんかも興味が持てませんし、相手を見つけるための努力というもの自体にあまり共感が出来ませんでした。まあ、ハマれなかった一番の理由は、私が結婚自体に幸せを期待していないからだと思います。願望なんかよりも面倒臭さや怖さの方が大きいです。破滅思考型の作者に、興味は湧くのですが、どうも少し違います。西原理恵子は、好きなんですけどね。
 そういえば、次回12月20日放送の『ガイアの夜明け』は、「結婚しない男たち〜30代 未婚率42%の理由〜」です。こちらの方は興味深いので、期待しています。20代を過ぎて結婚をしたい気持ちはなくても、意識させられる年齢になってきたということです。やっぱり不安はあります。