「もっけ」(5) 熊倉隆敏

 妖怪を見ることができる姉の静流と、妖怪に憑かれやすい妹の瑞生の生活を描いたマンガ。妖怪は、上手く付き合って共存していくべき存在として描かれています。
 単なるお気楽な話ではないので、気軽に読むことができなかったりします。姉妹の平和な日常生活のなかに、時折別れの雰囲気が影を落とします。妖怪が身近な存在ということで、現世から少し浮いた世界観を形成しているのかもしれません。瑞生の修学旅行のエピソードは、これから先が気になる話でした。上手いマンガです。