2006-01-30から1日間の記事一覧

「村上もとか叙情傑作選 SNOW」 村上もとか

村上もとかの短編集。帯には叙情傑作選とありますが、個人的には少し物足りなかったです。確かにいい話なんだろうけど、予定調和的な話ばかりで短編に必須の意外性がなかったです。短編の人じゃないのかもしれません。 ちょっとネタバレになりますが、異なっ…

「晴れゆく空」谷口ジロー

交通事故により死亡したサラリーマンの魂が、事故の相手で一命を取り止めた男子高校生の体に宿り、残された家族に思いを伝えようとする話。家族モノのヒューマンドラマと同時に男子高校生の成長も描いています。 設定自体には意外性がなく地味なんですが、そ…

「僕の小規模な失敗」福満しげゆき

作者の高校時代からの人生を振り返った自伝的マンガ。小規模な失敗といいつつ、小規模の積み重ねでいつの間にやら自分の理想から大きく外れていったという感じでしょうか。いろいろあるけれど最終的に静かに終わるのが印象的です。 作者は、内気で要領よくで…

「低俗霊DAYDREAM」(8) 目黒三吉

SMの女王様で口寄屋でもある深小姫が主人公の話。この巻では、前巻に引き続き自殺サイトをめぐるエピソードともう1つ小エピソードが収録されています。 なんか前巻までの話を微妙に忘れていました。ちょっと子供だまし的な設定が強くて、本気になれないとい…

「かみちゅ!」(1) 鳴子ハナハル・ベサメムーチョ

ちょっと昔のちょっと田舎を舞台に、突然神様になってしまった気弱な中学生の女の子・一橋ゆりえが神通力を持ちつつも友達と一緒に普通の女子中学生の生活を送る話。 アニメ版を先に見てしまっていたので、どうにもそちらと比較してしまいます。マンガとアニ…

「ぼくと未来屋の夏」(1) はやみねかおる・武本糸会

小学6年生の主人公が夏休みの前日に、100円で未来を売ってくれるという「未来屋」に出会ったところから始まる話。原作者のはやみねかおるは、児童文学においてジュヴナイル・ミステリというジャンルで活躍されている方だそうです。 小学生らしい主人公の夏休…

「怪物王女」(1) 光永康則

タイトルどおり怪物たちの王女と、その下僕に選ばれた主人公の少年が狼男や透明人間と戦う話。高飛車のゴスロリ王女や、ロリメイド、巨乳メイド、ケモノ娘などあざとく狙ったキャラばかりで意外性はあまりないですが、お決まりのアイテムを上手く組み合わせ…

「それでも町は廻っている」(1) 石黒正数

商店街にあるメイド喫茶を舞台に、女子高生のドジメイドがどたばた活躍するギャグマンガ。 メイド喫茶の必然性がまるでありません。あとがきで作者も書いていますが、メイドに関するこだわりはまったくないようです。そのため、萌え要素は極めて薄くなってい…

「もっけ」(5) 熊倉隆敏

妖怪を見ることができる姉の静流と、妖怪に憑かれやすい妹の瑞生の生活を描いたマンガ。妖怪は、上手く付き合って共存していくべき存在として描かれています。 単なるお気楽な話ではないので、気軽に読むことができなかったりします。姉妹の平和な日常生活の…

幸せを感じるとき

読まなくてはいけない本やマンガが積まれていて、見なくてはいけないアニメがHDに溜まっている状態って非常に幸せな状態なのかもしれません。あとは、他にやらなくてはいけないことがなくて、それらを消化する時間さえあれば完璧です。 卒論を書かなくてはい…