「ぼくと未来屋の夏」(1) はやみねかおる・武本糸会

 小学6年生の主人公が夏休みの前日に、100円で未来を売ってくれるという「未来屋」に出会ったところから始まる話。原作者のはやみねかおるは、児童文学においてジュヴナイル・ミステリというジャンルで活躍されている方だそうです。
 小学生らしい主人公の夏休みに時々加わるミステリ要素が絶妙で原作の上手さを感じます。確かに、児童文学ぽいですが、子供だましというわけでもなく、うまくまとめています。こういう話は需要がありそうです。絵の雰囲気もよく、キャラクタも可愛いくて、さわやかな読後感でした。田舎の町に伝わる神隠しの森という謎がメインになるようです。まあ、個人的には少しさわやかすぎるという感じもするので、次巻を買うかはどうかは半々ぐらいです。でも出来はいいです。