「マンガ・エロティクス・エフ vol.39」

 古屋兎丸ライチ☆光クラブ」:最終回。綺麗な終わり方でした。Fだからこそ可能な古屋兎丸の迫力のある絵がポイントだったと思います。作者も楽しんで描いていたのではないでしょうか。
 松本次郎「砂漠の魔女」:読み切り作品。追っ手から逃げてきた主人公が砂漠に暮らしている裸の魔女と出会う話。いい世界観といいエロでした。出口の無い迷宮に迷い込んだような倒錯感を覚えつつも、変に明るい調子のストーリーが魅力です。流石に安定感があります。
 桂明日香「そこはぼくらの問題ですから」:最終回。軽めのノリが心地よかったです。テンポ良くストーリーが展開します。上手くまとまっていたと思います。
 中村明日美子「ばら色の頬のころ」。新連載。中学校に入学した男子生徒の話。何と言っても男同士の微妙な関係の描写が上手いです。また、要所要所でテンションが上がりアドレナリンが分泌するような盛り上げ方も素晴らしいです。初回から面白かったです。次回からも期待しています。