「アベックシャバダァ」 石原まこちん
待ち合わせ場所でダベる不細工なカップルであるツネヲとサヨを描いたマンガ。会話内容は、登場人物がカップルになっているだけで「THE3名様」と変わりません。場所がファミレスでもいいのです。ただ、後半になるとバカップル要素が強くなり、その印象が変わってきます。
まず台詞のセンスが秀逸です。愛の言葉もオカルトな言葉もセンスを感じさせる勢いがあります。その台詞によるテンポが完成してくると、最初は、単なる不細工で電波気味のオカルトマニアでしかなかったサヨが、だんだん可愛く見えてくるから不思議です。キャラの絵が完成したことも関係しているのでしょうが、単なる不細工ではなく、キュートに見えるようになりました。
似たようなマンガが見つからないぐらい変なマンガです。今まで無かったような刺激を受けます。正直言って前半いまいちですが、後半はかなりいいです。面白くは無いはずなのに、面白いという変な感覚です。地味にオススメしてみます。