「団地ともお」 (8)小田扉

 団地に住んでいる小学3年生のともおの生活を描いたマンガ。
 何も考えていない無邪気なともおを見ているだけで幸せな気分になれます。別に萌え要素なんて要らないのです。登場人物が難しいことを深く考えてみても、説教臭くなったりしないのは、作者のセンスとバランス感覚によるものだと思います。
 1話完結の読み切り形式でこのクオリティは驚異的です。小田扉の圧倒的な才能が発揮されたマンガと言えるでしょう。バイオ部。ハムスターの死。団地ワールドカップ。バーコードパートナー。交換日記。どの話もハズレが無く素晴らしい出来です。今の精神状態にはハマりすぎていて、泣きそうでした。あとケモノ食いの言語センスには完全にやられました。