2006-07-17から1日間の記事一覧

「アシュラ」(上)(下)ジョージ秋山

人の生、死、業で構成されたマンガ。『生まれてこなかった方がいいのに』。極限状態での人間の姿が描かれています。気分がロウの時には読めないでしょう。理屈ではないこと。血のつながり。親。

「犬神博士」丸尾末広

犬神博士と呼ばれる式神使いの話。何て言ったらいいのか良く分からない、奇妙な雰囲気を持ったマンガです。呪術とか出てきて、オドロオドロしいのですが、単純な怖さはあまりありません。インパクトはあります。式神同士の戦いはスタンドバトルみたいです。…

「同じ月を見ている」(1)〜(7) 土田世紀

心のキレイな人間がつらい目にあっても、より良い世界にしようとひたむきに頑張る話。 全体的に昼ドラのような展開です。すれ違いの連続で引っ張るのは、焦らし過ぎです。昔のヤンチャ話ばかりでてきます。ギャグのように泥臭いマンガです。 ある意味では、…

「さんさん録」(2) こうの史代

作品全体に流れるほんわかした空気が心地良いです。参平を主人公にしたことで変わった側面から物語が展開するという面白さが出ています。奥さんはいい人ですし、じいさんも格好いいです。 優しさと寂しさと間の抜けた感じのバランスが絶妙で、他にはない雰囲…

「こどものじかん」(2) 私屋カヲル

新任の教師とませた小学生の話。女の子が可愛いという感情よりも、帯を含めたこの狙い過ぎなあざとさに抵抗感を覚えてしまいます。素直に言うとムカつきます。話題になっていることへの天邪鬼な気持ちもあるのでしょう。とにかく過去話とか露骨すぎる展開に…

「耳かきお蝶」(1)(2) 湯浅ヒトシ

江戸の町で耳かき屋を生業とするお蝶とその客や周囲の人達の生活を描いたマンガ。 色気がありつつも明るくてコミカルな作風がいい感じです。ベタな恋愛話や人情話もあるのですが、そのぬるさに不快感はありません。それだけ話作りが上手いということです。軽…

「ハチミツとクローバー」(9) 羽海野チカ

森田の昔話とはぐが成長して自分の行く道に悩むといった巻。夢見る若者は眩しすぎます。自分でもよく読めていると思います。ギャグに救われているようです。 嫉妬、挫折、友情。この黒い感情の渦はいい感じです。落ち着きます。私にとっては、片思いなんてど…

「放浪息子」(5) 志村貴子

主人公たちが中学生になり新生活が開始。大人の男になりたいたくない主人公とそれぞれ複雑な思いを抱えた周囲の人物。作者も読者も妄想爆発の妄想マンガです。読むのに体力が必要です。疲れます。 新キャラも何人か登場しますが、なんといってもちーちゃんの…

3連休

友達と会ったり、マンガを読んだり、ネットを見たりしましたが、結局、やりたかったことの半分も終わりませんでした。安さに惹かれて買った「マザー3」と新しく買った液晶テレビのセッティングに時間を取られたせいでしょう。