2006-12-02から1日間の記事一覧

「鋼の錬金術師」(15) 荒川弘

イシュヴァールの戦場で起こったことを描いた巻。アニメで描かれたこともありますが、これで話がつながっていきます。 少年マンガとしては一級品です。分かりやすくても軽くない話の運び方は、漫画家としての確かな技術によるものでしょう。バランスの取れた…

「20世紀少年」(22) 浦沢直樹

ともだちとの最終決戦の巻。 散り散りになっていた仲間が集まり、力を合わせて敵に挑む姿は、お決まりのパターンでベタですが 、あつくて面白いです。この先どうなるのかかなり不安ですが、醒めたら負けなのでしょう。素晴らしい決着を期待しています。

「ホムンクルス」(7) 山本英夫

名越の過去と、トラウマ、そして多種多様なホムンクルスが登場する巻。 これからどうなるのか不安になるような話と、目を引くようなキャッチーな画面作りで、面白いとは思うのですが、話自体はほとんど進んでいませんし、中身自体はそれほど濃くはありません…

「REAL」(6) 井上雄彦

車椅子生活となった高橋が父親と生活をして、野宮が自分の進む道を模索し、戸川が車椅子バスケにのめり込む巻。 この巻のメインテーマは親と子でしょうか。読んでいてつらいです。物語として読んでいても、自分に置き換えると別問題です。ただこれがレアな状…

「乙女ウイルス」(2) 鈴菌カリオ

変な女の子ばかりを主人公にしたハイテンション暴走ギャグマンガ。 本当に変なマンガです。評価に困るほどです。上手いさとは違うと思うのですが、気になる存在です。完成度が全てではないということなのでしょう。ぶっ飛んだキャラによる、ぶっ飛んだ話。完…

「ラブやん」(7) 田丸浩史

マスコット、天使の刺客、ノスタルジックパーク、エビ、オナホ、バレンタイン、ダイエットな巻。つまり、特別なことは無くいつも通りでそれなりにOKな巻です。 一定以上の水準でちゃんとバカやっていているので安定して面白いです。刺激という意味では少し物…

「つぶらら」(1) 山名沢湖

周りにはクール系キャラと思われているけれど、本当は人見知りで口下手なだけの重度なアイドルオタクの女子高生が主人公のマンガ。 いつものほんわかした山名沢湖のマンガとは、少し違ったテイストです。ギャグを意識してつくっているように感じました。まあ…

「ふたつのスピカ」(11) 柳沼行

船外活動を想定して水中で訓練を行う巻。 読んでいて感じる漠然とした切なさがいいです。自分の道というのはくさくても良いものです。ゆっくりと着実に進むストーリーは、このままのペースで追い続けたいものです。この巻のポイントは、ロボットと人間の違い…

「トランスルーセント彼女は半透明」(5) 岡本一広

透明病に悩む少女の成長を描いたマンガ。最終巻です。 突然、オタク話から始まり驚きました。確かに、よく分からない相手に対して、あくまで自分を基準にしてどちら側の人間かと分けて考えるのは、完全にオタクの習性だと思います。面白いネタでは、あります…

「続水惑星年代記」 大石まさる

宇宙時代を迎えた近未来の地球を舞台にしたオムニバス連作作品。いろんな場所でいろんな生き方をしている人々が主人公です。 あまりにも綺麗すぎて、優しすぎて、素直に受け止めきれません。天邪鬼的な発想です。ただ、嫌いなマンガというわけでありませんし…

「大奥」(2) よしながふみ

徳川家の影で起こったことの真実を描いた巻。 徹底したフィクションです。ぬるくないし、しっかりした構成でグイグイ読ませます。マンガとしては流石に上手いです。しかし、この巻の最後のようにやりすぎ感が否めない部分もあり、読んでいて自分の中で拒否反…

「神戸在住」(9) 木村紺

神戸の大学に通う主人公の生活を描いたマンガ。描き下ろしもあります。 心地良い世界。素晴らしいファンタジーです。自分にはもう縁のない幸せな世界。眺めているだけで幸せな気分になれます。作中の寂しさや空しさ、悲しさなんかは全てスパイスとして作用し…

「密林少年−Jungle Boy−」(1) 深谷陽

カンボジアを舞台に、10歳でポル・ポト派の兵士になった主人公アキラの物語。原作本をもとに脚色・構成したものだそうです。 常に死と隣り合わせの世界。軽すぎる人の命。そんな過酷な状況下での無邪気な子供の姿が印象的です。絵が非常に上手いため、描写に…

「皇国の守護者」(4) 佐藤大輔

皇国と帝国の戦争を描いたマンガ。この巻では、主人公たちが行っている友軍の撤退までの時間稼ぎのための戦闘に決着が付きます。 急いで読んだりせずにじっくりと時間をかけて味わいながら読むマンガだと思います。 戦場の描写は素晴らしい緊張感を表現して…

近況

今日は、会社の行事に参加してきました。強制参加です。うちの会社は、最近の流れに反して、社内行事を削減することなく毎年しっかりと開催している事を自慢している節があったりします。個人的には早いところ無くなって欲しいものです。 私の感覚だと、2割…